
例会で、時折Oさんから近況報告として出ていた、大豊町在住の小松フキ子さん(92歳)のことが、以前から気になっていました。
「どんな方なのだろう」と詳しく知りたくなり、例会の後にOさんに聞いてみました。
すると、「NHKこうちいちばんで、最近放送していたよ」とのこと。
そこで、早速自宅のテレビの過去番組表を調べてみると、ちょうど見つかりました。さっそく再生してみました。
番組を見て、私は驚きました。
小松さんは、大豊町の山あいにある自宅で、まだ暗い朝4時に起き、週3回、200パック以上のお惣菜を一人で作っているそうです。
そして、自分で車を運転して道の駅まで運び、販売しています。
さらに驚いたのは、その生き方です。
2年前、最愛の息子さんである昭造さんを亡くされ、深い悲しみを経験されたそうです。
その中で、「自分が元気でいることが、亡くなった昭造さんが一番喜ぶことではないか」と考え、マージャンなど、これまでやってこなかった新しいことにも挑戦している姿が紹介されていました。
悲しみを抱えながらも、新しいことに挑戦し、人とのつながりを大切にしながら、今を楽しんでいる。
そんな小松さんの生き方が、画面を通して伝わってきました。
そして、小松さんの周りには、その生き方に励まされ、応援している地域の方々がいるようでした。
Oさんも、その応援している一人なのだろうと感じました。
今回、小松さんの姿を見て、改めて思ったことがあります。
人は、身体的にも精神的にも大変な時だからこそ、自分から一歩踏み出して、人の輪の中に入っていくことが大切なのではないかということです。
一人で抱え込まず、人と話す。
新しいことに挑戦してみる。
誰かと一緒に笑う。
そんな小さな一歩が、生きる力につながるのかもしれません。
私たちが続けている「Yes ☆ 脳!」や「優 ☆ 脳!」も、そんな人と人とのつながりをつくる場所の一つになればと思っています。
年齢や障害の有無に関係なく、「まだまだ新しいことができる」――そんな気持ちを持てる場を、これからも皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
(記:筆者/三谷伸一)


